プラス心臓病

ペースメーカー(電気的除細動)

ペースメーカー・電気的除細動
ペースメーカー,電気的除細動

ペースメーカーは、不整脈の治療で行われる非薬物療法の一つです。また除細動は、細動発作の症状が起こった緊急時に心拍を取り戻す為の装置です。
心臓の病気の中でも洞心不全や房室ブロック心室細動等の不整脈の治療で、ペースメーカーやICDを外科手術で体内に埋め込みます。以前は、数年で装置の電池が消耗していた為、埋め込み手術以外にも電池交換の手術が必要で、高額な費用が必要でした。しかし、最近は数十年電池交換が不要で除細動にも適応したタイプが増え、費用は以前より抑えられるようになりました。


ペースメーカー

ペースメーカーとは

心臓の収縮・拡張をコントロールしている電気信号を人工的に作り出すのがペースメーカーです。ペースメーカーにはいくつかの種類があり、発作が起こった時に体外から刺激を与える為の「一時ペーシング」と、手術によって体内に埋め込む「恒久ペーシング」があります。
不整脈の治療で使われるのは恒久ペーシングで、一般的にはこちらの事を「ペースメーカー」と呼びます。
しかし、心筋梗塞の発作でも緊急処置が必要になる事がありますが、発作が頻繁に起こる虚血性心疾患の患者は一時ペーシングの装置を必要とします。

治療方法

不整脈には色々な種類がありますが、特にペースメーカーを必要とするのは、比較的重度の洞心不全や房室ブロック、心室頻拍が起こる場合です。
心臓のポンプ機能をコントロールしている電気信号の発生と刺激伝導系が正常に機能しなくなると、心不全や心肥大、アダムスストーク症候群に陥る事もあります。そこで、ペースメーカーを手術で体内に埋め込み、電気信号を人工的にコントロールして症状を改善します。
アダムス・ストーク症候群の場合は、心室細動も起こる事が多いため除細動に対応した装置を使う必要があります。

注意点

手術自体は1〜2時間で終わりますが、定期的に埋め込んだ機械の点検を行う必要があります。また、電池で電気信号が生み出されているため、定期点検で10〜20年で電池の交換をする再手術を受ける必要があります。
また、最近は改良が進み他の電気機器などの影響を受ける事も少なくなっていますが、ペースメーカーに影響を与える電子機器を知っておくことも重要です。

電気的除細動

電気的除細動とは

除細動は、心室細動が起こり失神・心拍が停止した際に、外から高エネルギーの電気ショックを心臓に与え、拍動を取り戻す方法です。
心室細動が起こると、心停止に陥り短時間で非常に危険な状態に陥ってしまう可能性が高い疾患です。そのため、心停止した場合には除細動装置による電気ショックを早急に起こす必要があります。除細動には、薬を使う方法もありますが、薬に比べ電気装置の方が、効果が高いのが特徴です。
最近は、ペースメーカーと同じように体に埋め込むICDも増えています。

緊急事態に備えて

以前は発作が起きた時に周囲の人が使い方を知らないというケースもあり、日常生活に不安を覚えた疾患者も多かったようです。しかし、最近は色々な場所にAEDが設置され、急に発作が起きた時でも緊急対応できる機会が増えています。
また、電気的除細動を行う場合には、疾患者が心室細動と合わせて血栓が出来るような他の疾患や合併症を合わせていると使用できません。
そのため、心室細動が起こる疾患者は、血栓を防ぐワルファリン等の抗凝固薬を使い、血栓が出来ないようにしておく必要があります。


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