プラス心臓病

心電図

心電図
心電図

心電図は、胸部に取り付けた電極で心臓の電気信号を読み取り、機能の異常症状、疾患の兆候をとらえる検査方法です。
心臓のポンプ運動は、心臓が生み出す電気信号とそれが時間差で伝わり、拡張と収縮が一定のリズムで繰り返されるメカニズムになっています。
その為、心電図の波形を読み取ると、左心室肥大、狭心症、心筋症、心筋梗塞、不整脈などの心臓疾患の有無や種類を判断する事が出来ます。
また、健康な人でも緊張や興奮時には拍動が早くなります。検査の時にはリラックスして受けるようにしましょう。


心電図の見方と波形

波の種類と状態

心電図の基本系は、P・Q・R・S・T波の順でこの5種類から成り立ちます。
P波は、洞結節で発生した電気信号が心房に伝わり収縮する心房の興奮期です。
次にQ波は、電気信号は房室結節に中継している状態で波形は緩やかに下がります。
電気刺激が房室結節から刺激伝導系を伝わると心室が収縮します。この状態は、波形の中で最も大きく上に跳ね上がっている状態で、「心室の興奮期」R波です。
一気に跳ね上がった波形は、S波で最も下がった状態になります。
心室の興奮が回復し、ST波では平坦な状態になり、T波では次の心房の興奮期に備えた状態で緩やかな波形を表します。

波形の見方

P波の心房の興奮期から始まり、QからS波までをまとめて心室の興奮期「脱分極」と言います。最後にT波の再分極波があって一回の収縮・拡張となり、一番大きな波形を表すR波から次のR波までを一回の心拍としてみます。
通常、SからT波の間は、異常が無ければ平坦な状態になりますが、狭心症等の異常が見られると上下した波形に変化しているのが確認できます。
また、RからRのリズムが一定でなかったり、QからTまでの順序が乱れている場合には、心臓の電気信号伝達に何かしらの異常が起きていると判断できます。

検査の種類と特徴

最も基本的な“安静時心電図”

健康診断などでも行われる一般的な心電図で、横になった状態で安静時の心電図を記録します。狭心症や不整脈、心筋梗塞でみられるような胸痛や動悸等の症状が現れて病院を受診した場合でも、この検査は行われます。
電極位置は、両手・両足と胸部に6か所付け12方向から電気の流れを記録します。そのため、「12誘導心電図」とも呼ばれます。
この検査だけでも、狭心症や不整脈、心筋炎の有無や、心疾患治療の効果や状態を知ることもできます。

1日の心臓の動きを記録する”ホルター心電図”

ホルター心電図検査」は、24時間単位で心拍の変化を記録するものです。
この検査では、短時間の心電図検査では異常が見られなかった場合でも、通常の生活の中でみられる心拍の異常を記録する事が出来ますし、夜中に急な発作が起きた場合にも記録として確認する事が可能です。
電極と記録装置は病院で装着しますが、検査中の行動は自分でメモしておき後で心電図と照らし合わせて診断します。
24時間だけでなく2週間分の記録を取る「イベントホルター心電図」というものもあります。

負荷がかかった状態を調べる”運動負荷心電図”

心臓発作は検査の時に必ず起こるとは限りません。そのため、検査時に運動や薬を使い人工的な負荷を心臓にかける検査を行い、発作時の心拍や心臓の状態を確認します。
負荷を与える運動検査には、マスター階段テスト、トレッドミル法、エルゴメーター法等があります。
また、電気生理学的検査と呼ばれるEPSでは、カテーテルを使い電気刺激を直接心臓に与える事で不整脈の状態を作り、発作時の状態を記録します。


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