プラス心臓病

心膜炎・心内膜炎

心膜炎・心内膜炎
心膜炎,心内膜炎

心膜炎は心外膜に、心内膜炎は心内膜で起こる炎症です。他の疾患から合併する事が多いのですが、心臓病と診断されるものと、他の疾患が原因で心臓に現れる症状と診断される場合があります。また、心雑音や心不全の症状がみられる事が多いのも特徴です。
発症する原因因子の中には、健康な人の口腔内にも普通に存在している細菌があります。その為、歯科で抜歯をした後や歯槽膿漏があると突然発症する事もあります。
また、「感染症心内膜炎」の予防と治療に関する詳細は、ガイドラインによって公表されています。


心膜炎

心膜炎とは

心膜炎は心臓を囲んでいる心外膜に炎症が起きる疾患で、滲出性心膜炎と繊維性心膜炎の2種類があります。
その中でも心外膜が心臓の表面に癒着してしまっている場合、心膜が分厚くなります。これは慢性収縮性心膜炎と呼ばれ、健康診断などでは心肥大のように影がうつって見える事もあります。貯留液の有無や原因疾患の特定、合併症等を見つけるために、胸部エックス、超音波、カテーテル検査などが行われます。

原因

炎症を引き起こす原因要因となる疾患には、リウマチ熱、膠原病、悪性腫瘍(がん)、心筋梗塞、動脈硬化、粘液水腫、マイコプラズマ等があります。これらの疾患が原因の場合、疾患症状の一つとして心膜炎の症状が現れると考えられます。
また、その他に心膜自体に炎症が起こる突発性のタイプやけっかくが原因によるものもあります。

症状・治療

代表的な症状には胸痛がありますが、慢性の場合には痛みが現れにくいケースもあります。
貯留液が心膜周辺にたまってしまう滲出性心膜炎では、短時間で溜まると肺を圧迫し呼吸困難や胸痛等の症状を引き起こします。
また、収縮性心膜炎の場合にはうっ血性心不全と同じような症状が見られます。しかし、通常のうっ血性心不全で効果のある利尿剤を使用しても症状は改善されにくいのが特徴です。
慢性収縮性心膜炎の治療では、発症原因となっている元の疾患を治療すると共に心膜剥離手術が行われます。

心内膜炎

原因と特徴

心内膜炎は、エリトマトーデスによって発症する場合もありますが、ほとんどの場合細菌のかんせんによる”細菌性心内膜炎”です。
心臓病の外科手術や抜歯、扁桃腺の摘出等の後に起こりやすく、高熱や敗血症の症状が現れます。また、原因が特定できない亜急性のタイプもあります。この場合には高熱が出ず炎症がおきている事に気が付きにくい事もあります。
心内膜炎は、早急に適切な処置を行わないと重篤な自体に陥る病気で、治療中に心不全や尿毒症を合併すると治療後の経過も望ましくない状態になる事が多くあります。

症状・治療

発熱、貧血、栓塞症による皮膚・瞼・口腔内の出血班や発疹、心音の乱れ、うっ血性心不全等が特徴的な心内膜炎の症状です。
しかし、特に高齢者の中には発熱症状を伴わないケースも多く、さらに血液検査でも原因となっている細菌を発見できない場合もあります。
そのため、心内膜炎野可能性が疑われる場合には、数回に分けて血液培養検査を行い場合によっては骨髄の穿刺検査をする場合もあります。


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