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不整脈の検査と治療

不整脈の検査と治療
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不整脈の検査は、脈の乱れがどこで起こっているか、どのような乱れ方か、発作症状が起こる原因を突き止めることが目的です。不整脈があっても、検査時に常に脈が乱れているとは限りませんから、色々な手段や方法で心臓の状態を調べることになります。ですから、治療方針が決定するまでにちょっと時間がかかることもあります。
また、狭心症や心筋梗塞、動脈硬化などの心疾患があると不整脈の危険度が非常に高くなる事もあるため、治療に当たる際には他の心疾患の検査も必要となります。


検査方法

検査の流れ

血液や血圧、胸部エックス線等の一般検査の他に行われるのは、安静時の心電図で健康診断などでも行われるごく一般的な検査です。心筋の収縮・拡張のリズムを調べることで、不整脈の原因と種類を判断します。
次に、日常生活の中での心拍の変化を24時間で記録しておくホルター心電図検査を行います。必要に応じて2週間記録を取るインベントホルター検査が行われる場合もあります。
また、危険度の高い不整脈が考えられる場合には、加算平均心電図やマッピング、QT dispersion検査を行います。

精密検査(EPS)

心電図検査だけでも不整脈の有無だけでなく、心筋梗塞や心筋炎など心筋の異常を知ることが出来ますが、不整脈が起こる場所や原因を突き止めるためにはカテーテルを使ったEPS検査が有効とされています。
この検査では、カテーテルを心臓の静脈まで通し、心臓に電気信号を人工的に伝える事で不整脈を起こし、心筋の状態や不整脈がどのように発生するかを観察します。
これは自覚症状が現れにくい房室ブロックや洞不全症候群などを診断するのに有効です。

治療方法

治療の流れと治療方針

まず心電図やEPS等の精密検査を行い、不整脈の種類や発生しやすい場所、発生状況、他の心臓疾患の有無や状態について調べます。
その後、生活改善と薬物療法で改善できるかどうか、さらにペースメーカーやカテーテルアブソレーションの必要があるかなどを判断します。
少し前までは不整脈の治療と言えば薬物療法が中心でした。しかし、最近は生活の質を落とさないQOLを重視した治療方針が立てられる事が一般的になってきています。自分の生活にあった治療方法を探すことが最善の治療です。

薬物療法

不整脈で使用される薬には抗不整脈薬、精神安定薬があります。
抗不整脈薬には、「1ナトリウムチャンネル抑制薬」「2β遮断薬」「3カリウムチャンネル抑制薬(カルシウムチャンネル)」「4 カルシウム拮抗薬」という4種類に分けることができ、どれも不整脈の発生を抑える為に使われます。
精神安定薬は、ストレスが原因となっている期外収縮などの治療に使われます。この薬は生活改善治療に併用して、不整脈の原因となるストレスを早急に取り除く目的で使われます。

非薬物療法

非薬物療法には、人工ペースメーカーや電気ショックによる電気的除細動等があります。
電気的除細動は、心室細動の症状で失神した場合の緊急治療として行われます。
ペースメーカーは、洞不全症候群や房室ブロックの治療で使用されることが多い方法です。
また、薬を長期間飲み続けなければならないとなると、精神的にもストレスを感じる場合があります。そういった場合にも、非薬物療法を選択する人は増えています。


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