プラス心臓病

肺の役割りと心臓との関係

肺の役割りと心臓との関係
肺

肺とは、呼吸を通じて体内の酸素と二酸化炭素の交換を行っています。この酸素と二酸化炭素の交換は、心臓との役割りと共に私たちの生命維持には欠かません。
もし、息切れや頻繁に咳が出る、喉に痰が絡みやすい、息を吸うと痛みを感じる、等といった症状がある場合には、癌やインフルエンザ等といった病気だけでなく心臓にトラブルが起きている可能性も考えられます。
また、肺活量等の機能や能力には個人差があり、生活習慣や運動等も大きく関係しています。ここにも生活習慣が大きく関係していると言えます。


しくみと構造

構造

肺は胸腔内の左右2か所にあり、その間に挟まれるようにして心臓があります。この位置関係は、心臓から肺に血液が送られ、全身に酸を供給する「肺循環」機能の為と言ってもいいでしょう。
呼吸によって入った空気が気管支をとおって肺胞まで届く仕組みになっています。細かく枝分かれした気管支と肺胞が網の目のように張り巡らされています。肺胞の先端は小さな球状でその周りは毛細血管が包み込んでいるため、二酸化炭素と酸素が入れ替わります。
また、肺の下部分には横隔膜があり、肺の収縮・拡張を助けています。

肺胞でのガス交換

ガス交換の場である”肺胞”は、ブドウの粒のような形をしており、その一つ一つの周りには動脈・静脈の毛細血管があります。心臓から送られてき血液は、この肺胞部分で二酸化炭素を気体として排出し、反対に酸素を吸収して動脈から心臓へ流れていく仕組みになっています。
そのため、取り込まれる酸素が十分でないと、肺胞の数やここで行われるガス交換が十分ではなくなってしまい、運動をしていないのに息切れをしたり、めまい、咳などの症状を引き起こす原因ともなります。

しゃっくりとの関係

しゃっくりは横隔膜の痙攣によって起こりますが、肺の機能と深い関係がある現象です。肺の収縮・拡張は横隔膜と肋骨によって作られた胸腔内で繰り返されています。そのため、横隔膜に痙攣が起こると呼吸にリズムに乱れが起きる「しゃっくり」の症状が現れるのです。しゃっくりが長時間続くと疲れてしまうのは、心臓から送られてくる血液のガス交換がスムーズに行われなくなるからかも知れません。
しゃっくりを上手に止める為には、息を止めて水を飲む等、横隔膜の痙攣を止めるための動作を行うことが効果的です。

心臓との関係

血液の酸素

肺と心臓の働きは、どちらか一方だけでは成り立たない関係にあります。それは2つの臓器の位置関係をみてもわかります。
右心房には、上半身から全身に血液を戻す為の「上大静脈」と下半身から戻すための「下大静脈」がつながっています。戻ってきた血液は、右心室からつながる「肺動脈」を通り酸素を含んだ状態で左心房につながる「肺静脈」を通り左心房から出ている大動脈を通って全身へ送られます。

”肺循環”と”体循環”

心臓が行う血液循環は、「体循環」と「肺循環」という2つのルートで行われています。
全身に栄養を運ぶと同時に不要な老廃物を回収した血液は、いったん心臓へ戻り老廃物と栄養を交換します。しかし、この時点では全身から回収した不要な二酸化炭素の交換は行われていません。心臓にもどった血液は、肺動脈を通って肺へ送られ、二酸化炭素と酸素を交換する「ガス交換」が行われ、心臓へ戻されるのです。つまり、全身に酸素を供給する為には体循環だけでなく”肺循環”でのガス交換が欠かせないのです。


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